テラシュールブログ

旧テラシュールウェアブログUnity記事。主にUnityのTipsやAR・VR、ニコニコ動画についてのメモを残します。

UnityでMMDを使う

先日 【UnityのためのCG勉強会】 に参加してきた。

そのとき、成り行きでMMDをUnityで使う方法を模索したので、そこらへんをメモ。

nyanyanya.jpg

実際に動くデモは 【こちら

使用モデル:
・七葉1052式 初音ミク-1052カスタム モデルデータ

使用モーション:
・あひる氏のポーカーフェイス(sm16502322)
・R.two氏のNyanyanyanyanyanyanya!(sm13350648)
 

■UnityでMikuMikuDanceを動かす為のメモ

インストール作業は 【こちら】 でわかりやすく説明している。

要約
1. 【ここ】 からmmd-for-unity-v1.61a.zipをダウンロード
2.mmd-for-unity-v1.61a.zipを展開して、中身をUnityのProjectにD&Dで登録
3.MMDのPMD(モデルファイル)とVMD(モーションファイル)をプロジェクトにD&Dで登録
4.Plugins→MMD Loader→PMD Loaderでダイアログを開いて、PMD FileにPDMファイルを登録してConvert
 (ConvertしたPMDと同じフォルダにプレハブが作られる。)
5.Plugins→MMD Loader→VMD LoaderでVMDローダーを開き、ProjectのプレハブとVMDを登録してConvert
 (プレハブに階層が出来てモーションが作成される)
6.プレハブに登録したモーションをプレハブのanimationに登録。
7.animation.Play(モーション名)で実行。


■詰まった所

簡単に詰まった所を紹介。

1.MacではPMDのインポートが正常にできない。
2.モーションにIKを使っている部分は動作しない。
3.マテリアルが正常に反映されないものがある。(色が反映しなかったり)
4.シェーダーの問題か、あまり綺麗に表示されない所がある。
5.当たり判定が不足していて、モデルによっては髪の毛が顔にめり込んでハゲる。
  ネクタイもめり込む。スカートもめり込む。
6.Ragdollを使うと、MMDEngineと干渉するのか上手く動かない。
7.MMDEngineを削除するとRagdollは入るが、髪の毛が物理演算してくれない。

勉強会ではMacユーザーが大半だったので、Macだと使えない事に気づかず
ずいぶんと苦労していた。

また足の関節が動かないのはIKって奴が未実装だかららしい。
MFUのコードを見るかぎりIK関連のソースがちらほら見えるので、早く実装されてほしいところ。
(IKをキーフレームに直接ぶち込む方法とそのアセットが公開されてるので、
 それで対応するのもアリかもしれない)

IKについては【こちら】の記事がわかりやすく説明してる。

■使ってみた感想

いやあ、面白い。
画面内でキャラクターがチョコチョコ動く様を見てると、
なるほどMMDのユーザーが多いのも納得の面白さ。

MFUの視点で言うと、モーションのインポートが不完全で手軽に使うことができないので、
ちょっと今のままだと使いにくい所がある。

とはいえ、MMDの資産はAssets Storeとは比べ物にならないくらい膨大な物があるし、
とりあえずモーションをインポートして動かしてみても楽しいので、完成版に超期待してたり。


■その他、思ったこと

ResourcesフォルダはUnityスクリプトから動的に参照できるフォルダなので、
Resourcesフォルダに入っているファイルはパッケージに含まれる(=アクセス出来る)。

なので、Unityのエディターに使うシステムでResourcesフォルダを使うと、
ゲームにとって無駄な資産がゲームの容量に勝手に入っちゃうことになるので、注意すべきかもしれない



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