テラシュールブログ

旧テラシュールウェアブログUnity記事。主にUnityのTipsやAR・VR、ニコニコ動画についてのメモを残します。

最適化・デバッグ

【Unity】JobSystemが使うワーカースレッドの数を制限する

たぶんUnity 2019.3から、ワーカースレッドの数を制限出来るようになったっぽいです。 ワーカースレッドの数を制限する ワーカースレッドの数 ワーカースレッドの数を制限する UnityのJobSystemは基本的に「使用できる全てのスレッドを使用」します。これは…

【Unity】Device Simulatorでノッチとセーフエリアの対策

Unity 2019.3で確認できるDevice Simulatorを使用して、ノッチやセーフエリアといった色々と面倒くさい問題の対策してみます。 Device Simulator インストール セーフエリア情報を元にUIを調整可能にする ノッチの範囲だけ回避したい 対応する端末が一覧に無…

【Unity】LODGroupの設定を一気に変更する

LODGroup 複数のLODを編集したい LODの設定を一気に上書きするコード 注意:複数編集にPresetが使えそうに見えるが、使ってはいけない 感想 LODGroup 視覚上のポリゴンを削減するという用途でLODGroupという機能は非常にありがたい機能です。これは単純にロ…

【Unity】Burstコンパイラでルックアップテーブルを使用する

ルックアップテーブルを使おう Burstでルックアップテーブルを使おう サンプル 関連 ルックアップテーブルを使おう ルックアップテーブル:複雑な計算処理を単純な配列の参照処理で置き換えて効率化を図るために作られた、配列や連想配列などのデータ構造の…

【Unity】TextMeshProで「数字」をテキストで表現する時にGC Allocを発生させない2つの方法

今回はTextMeshProを使用する際に、UIに文章を表示する際のGCを抑えるアプローチについてです。 数字を表示する際にGCが発生するのを回避したい SetCharArray(...)を使用する SetText(...)を使用する エディターではGCが発生する点に注意 SetCharArray(...)…

【Unity】1枚の立ち絵から「バストアップ画像」や「顔だけ」のスプライトを切り出して使う

面白い議論が上がっていたので、少し試しにやってみました。 顔だけアイコンでマスクをするのは勿体無い バストアップのスプライトを用意する やり方 オマケ:ポリゴンの切り抜き オマケ:Atlasを使用する場合での注意 関連 顔だけアイコンでマスクをするの…

【Unity】SpriteAtlasでパッキングしたテクスチャを遅延ロードする

今回は、キャラクターやUIといったシーンに配置したSpriteのテクスチャを遅延ロードする事で、ユーザーが操作出来るまでの時間を短縮するアプローチついてです。 SceneやPrefabから参照するSpriteは即時ロードされる テクスチャの遅延ロード Textureをロード…

【Unity】AssetBundleからモデルをロードする際の最適化ポイント

ゲームでキャラクターをロードしたりする際、画面がカクつくというのは割とよく見る光景です。今回はその辺りの対処法についてメモしておきます。 Async Upload Pipeline(非同期アップロードパイプライン)の活用 シェーダーのウォーミングアップ シェーダ…

【Unity】IJobParallelForTransformでTransformを並列処理する際でも、スレッドをフル活用する為のポイント

今回はC# Job SystemでTransformAccessArrayを利用した際の、ジョブの分割数についてのお話です。 TransformAccessArrayが並列処理されない? 親が同じならば単一のジョブで実行される ジョブの分割数を制限 複数のIJobParallelForTransformを発行するとどう…

【Unity】指定のコードがGCを発生させるかどうかをテストする(AllocatingGCMemory)

GC(ガベージコレクション)はコードに紛れひっそりと忍び込みます。 今回はソレを見つけるのに便利なAPIが追加されていたので試してみました。 AllocatingGCMemoryでGCの発生を監視する 実際に使ってみる 関連 AllocatingGCMemoryでGCの発生を監視する Unit…

【Unity】「一歩先のUnityでのパフォーマンス/メモリ計測、デバッグ術 」

先日のCEDEC 2018の資料です。プロファイルに関する幾つかのアップデートが紹介されています。出来なかった事が出来るようになっている部分もあるので、一度見るオススメです。 一歩先のUnityでのパフォーマンス/メモリ計測、デバッグ術 from UnityTechnolog…

【Unity】実践的なパフォーマンス分析と最適化

今回はUnite Tokyo 2018で紹介された「実践的なパフォーマンス分析と最適化」のセッションの動画から得られた物をメモしていこうと思います。 なおセッションの音声をそのまま文字にするのではなく、メモを元に自分なりの理解を文章に起こしています。内容の…

【Unity】Unity 2018.1でunsafeなコードを使う

今回はunityでunsafeなコードを使う方法についてです。 以前はUnityは公式的にはUnsafeはサポートしていませんでしたが(unsafeを使う手順は存在して、IL2CPPもunsafe向けコードを出力していた)、Unity 2018.1辺り?からオプションとしてunsafeに対応したみ…

【Unity】独自に作成したスレッドの処理時間をCPU Profiler(Timeline)で確認する

まんまタイトルの通りで、.NETで作成したスレッド上の処理時間をProfilerに乗せる方法についてです。 Profilerで負荷のかかっている場所を見つける 非同期処理とProfiler 複数フレームを跨げる 関連 Profilerで負荷のかかっている場所を見つける 処理負荷や…

【Unity】C# Job Systemを自分なりに解説してみる

今回はUnity 2018.1の目玉機能であるC# Job Systemについて紹介します。 C# Job Systemは並列処理である 並列処理と非同期処理(バックグラウンド処理)の異なる立ち位置 要素を並列して処理する C# Job Systemの特徴 実際に使ってみた まずはRaycastCommand…

【Unity】影の表現を軽量化するアイディア

今回は影の表現を軽量化するTipsについてです。 影はキャラクターの立ち位置を明確にして存在感を出します。影により地面とキャラクターの距離感が判断出来たり、影により周囲の空間を把握しやすくする等です。 ただし影の表現は負荷としてはそれなりに高い…

【Unity】Particle SystemにLODを適応してみる

何となく思いついて、LODをパーティクルに適応したところ、出来てしまいました。何の役に立つのかと思ってみましたが、これが思いの外有効そうです。 例えば複数の演出で成り立っているパーティクルの場合、距離に応じて演出を追加していくのもアリかもしれ…

【Unity】”実機に出力したアプリ”の動作テストを自動化する

今回はテストランナーを利用したアプリの動作確認についてです。 テストをUnityで ある程度の時間が必要な処理のテストも可能にはなった 実際の動作を確認するPlaymode Test 実機で動作を確認する 実際のやり方 無効化されているTest Runner(PlayMode)の有…

【Unity】「最適化をする前に覚えておきたい技術」

Unity開発者なら一度は目を通しておくと幸せになる資料です。 「最適化=実際に手を動かす」の前に、何をすれば効果的なのか を探す方法について紹介されています。 要するに、Unityで良くある問題とプロファイラの使い方についてです。 【Unity道場スペシャ…

【Unity】シェーダーで3Dモデルのアニメーションを行う Animation Texture Baker

今回はシェーダーで3Dモデルのアニメーションを行います。 シェーダーで3Dモデルのアニメーションを行う とりあえずやってみる Animation Texture Bakerの導入 テクスチャでアニメーションするモデルの導入 アニメーションの変換 GPU Instancingに対応してみ…

【Unity】Polygon Collier 2Dの頂点を調整する

今回は2DのPolygon Collier 2Dの頂点を調整する方法についてです。左の絵が右のようにスッキリします。 Polygon Collier 2Dの頂点は解像度で決まる 判定を調整したくなるケース コライダーを調整する Polygon Collier 2DのEdit Collier Edit Physics Shape …

【Unity】PrefabにScriptableObjectを格納する

今回はPrefabにScriptableObjectを格納する話です。 ScriptableObjectを使うと何が良いの? SriptableObjectをPrefabに格納してしまおう サンプル Tips ScriptableObjectを使うと何が良いの? Prefabをインスタンス化する場合、コンポーネントの複製が行われ…

【Unity】低解像度に設定したRenderTextureを使いつつ、クリックした位置にキャラクターを動かす

今回はRenderTexturerを使用しつつ、クリックした位置にRayを飛ばし移動させるアプローチについて色々と見てみます。 低解像度なRenderTextureでゲームを描画する Camera.main.ScreenPointToRayがおかしくなる Input.MousePositionの位置を補正してやる 関連…

【Unity】パーティクルのテクスチャアニメーションをSpriteで行う

今回はUnity 2017.1で搭載された「Particle Animation」のスプライト版についてです。 Spriteのパーティクルアニメーション 細かいパーティクルの順番制御が可能に オーバードローの抑制 設定方法 関連 Spriteのパーティクルアニメーション Unity 2017.1より…

【Unity】ScriptableObjectを使用した、コンポーネント・シーン間でのデータ共有について

今回はScriptableObjectを使用したComponentやScene間でのデータ共有についてです。なお、この記事は30回近く書き直した*1という曰く付きの記事で、場合によっては消えるかもしれません。 ScriptableObject ScriptableObjectはアセットでありインスタンスで…

【Unity】ゲームのビルド直前に "ファイルの退避" や "シーンの最適化" 等の処理を挟む

今回はUnityでゲームをビルドする前にプロジェクトやシーンに何らかの処理を行い、、ビルド完了後に戻す方法についての紹介です。 Unity 5.6以降で動作します。 作る際に便利なものとパフォーマンスに良いもの ビルド前とビルド後に処理を行う(全体) ビル…

【Unity】ゲームに最初から含めるアセット群を圧縮するオプション

Unity 5.6から、ビルドしたゲームに含めるアセット群を圧縮するオプションが追加されました。 この圧縮をONにすることで「アプリ起動時間の短縮」や「インストール後にサイズが膨れ上がるのを防ぐ(iOS/Standalone)」効果が期待出来ます。 ビルドしたゲーム…

【Unity】uGUIのImageとSprite Rendererの使い分け

今回はuGUIのImageとSprite Rendererの使い分けについてメモします。 ImageとSprite Renderer Sprite Rendererの振る舞い uGUI Imageの振る舞い 最適化に関するアプローチの違い SetPassの削減に関する振る舞いの比較 フィルレート・オーバードロー削減に関…

【Unity】アプリに含めるアセットを抑えて、アプリサイズを小さくする

今回は、Unityプロジェクトからアプリケーションをビルドした際、Unityプロジェクトに含まれるアセットについてです。 Assets以下のアセットは全て含まれる訳ではない Resourcesフォルダ以下のアセット Resourcesは使わないサブアセットも全て含める Sprite…

【Unity】Rigidbody2Dがスリープになったかどうか確認する

物理演算はスリープしてCPUを節約する 物理演算は複雑な当たり判定と物理的な動作のシミュレーション(再現)を行います。ただゲームのCPUにも限度という物があるため、物理演算はたいてい接触しない・動かないオブジェクトはスリープ状態へ移行する機能を持…