複数のシーンを同時に編集出来るAdvancedAdditiveScenesが凄すぎる
Unityは将来的にマルチシーンエディティング(複数のシーンを同時に編集)の機能を持つことになりますが、これは同じくらい凄い機能です。
Fast Platform Switchと同じくらい、本当に凄いアセットです。
プラットフォーム切替を15倍くらい高速化する Fast Platform Switch - テラシュールブログ
AdvancedAdditiveScenes
AdvancedAdditiveScenesは、シーンを複数の同時に編集出来るアセットです。単一シーンから複数のシーンを同時に読み込んだり、シーンを新しく作ったり等を行う事ができます。
シーンファイルは結合が難しく、複数の開発を行う上で少し問題となりやすいケースがありました。現在は「声がけ」でシーンを同時に編集しない等の手段が用いられるケースが多かったのですが、色々と対策は模索されていました。
Unityプロジェクトを複数人で共同開発する方法の一案 - Radium Software
中規模開発ならではの、ユニティの意外な「落とし穴」とは?『三国志コンクエスト』ポストモータム | インサイド
これに対応するため、Unityは将来的(予定では5.x)にMulti Scene Editingを開発しているみたいです。これはシーンの管理を「Scene Manager」へ一任し、複数のシーンの並行編集を可能とする機能です。
(English) Multi Scene Editing – Unity Blog
このマルチシーンエディティングと同様と思わしき機能を持ったアセットが、AdvancedAdditiveScenesです。
AdvancedAdditiveScenesの使い方
例えば、今から新しいシーンを作成し、ステージ用のシーンと制御用のシーンを作成します。こんな感じのステージがあったとします。
Stage用となるシーンのベースとなるGameObjectを作成します。
次に、SubSceneコンポーネントを追加します。
Createもしくは既存のシーンをAdditive SceneへD&Dして、シーンを登録します。
Hierarchy右側のロックアイコンよりシーンのロックを外し編集可能にします。
編集可能にしたシーンへオブジェクトをドラッグ&ドロップします。
これで「Save Subscene」もしくは「Lock」すれば、シーンは2つへ分割され、Stage Loadオブジェクトは別のシーンへ移行します。
この分割したシーンは起動時に自動的に読み込まれ、Lockを解除すれば編集し、シーン間でオブジェクトをやりとりする事も可能です。
例えば、キャラクター(球)を配置したシーンとステージを配置したシーンを並行して開発しています。
これで、ステージシーンを見ながらキャラクターの位置やレベルを調整する事ができますし、むしろ両方を少しずつ調整、場合によっては分割し他の人に任せることも可能となります。
ちょっとこの興奮はしばらく収まることを知らないでしょう。
これを割引期間中に買えた自分はかなり幸せな気がします。