テラシュールブログ

旧テラシュールウェアブログUnity記事。主にUnityのTipsやAR・VR、ニコニコ動画についてのメモを残します。

【Unity】固定フレームも可能、画面を録画出来る Recorder

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今回はUnityの画面をキャプチャーして保存するアセットについて

Unityの画面を動画としてキャプチャーするRecorder

最近、画面を動画としてキャプチャー出来る事は珍しくなくなりました。

以前はkamcordやLobi Rec、every play等のサービスを活用する必要がありましたが、最近ではAndroid(play game)でもiOSでも標準機能に近い形で画面をキャプチャーする事が可能になっています。

 

Recorderはアプリ側に組み込むアセットで、画面をキャプチャーします。

ただ、どちらかと言えばエディターの画面を撮影する為の物に見えます。

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可変フレームではなく、固定フレームで撮影が可能

このアセットに最も期待している機能は、可変フレームではなく固定フレームで動画をキャプチャー出来る点です。

Unityは基本的に可変フレームで動いていた為、何も設定せず普通に画面をキャプチャーすると、激重のシーンではフレームスキップが発生し、モーションや動きが飛び飛びになります。

 

例えば、Fixed Timestepをとても小さくしてめり込みを0にしたコンテンツがあったとします。これを貧弱PCで再生してみると、下のようにガックガクになります。

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このような状態でも、Recorderでは設定をConstantに設定しておくことで、激重でFPSがガタ落ちするような場合でも、割と綺麗に撮影してくれるみたいです。

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使い方

実際の使い方を見てみます。

まずは下のURLからアセットを入手します。

https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/94079

 

エディターの画面を動画としてキャプチャーする

単純に画面をキャプチャーする場合は、簡単です。

  1. Tools > Recorder > Video でウィンドウを開く
  2. (ゲームを再生中に)Start Recordingを押す

これだけです。

これで画面のレコードが始まります。

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終了後はOutput Pathにファイルが出力されます。

初期設定の場合は、プロジェクトフォルダのRecordingsフォルダです。

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細かい設定

撮影するフォーマットは、PNGやMP4やWebM、GIF、OpenEXR、そしてImage Sequenceといったフォーマットが選択可能です。

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フレームレートは、コンスタント(固定)かフレキシブル(可変)か、そしてフレームレートは…といった部分が設定できます。

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アルファ抜き

出力するフォーマットが対応しているならば、背景をアルファで抜く事も出来るみたいです。

  1. 対応してるものはCapture Alphaが表示されるので、チェック。
  2. ソースはメインカメラとし、カメラはアルファ0でクリア…

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これでキャプチャー時、アルファの入った物が出力されます。

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Timelineとの連携

Timelineと連携です。

Recorder trackをタイムラインに追加して、後はクリップ(Recorder clip)をRecorder trackに追加するだけです。

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後はTimelineを再生(Timelineプレビューではなく、エディターの再生)すると、クリップ再生時に画面がキャプチャーされます。

Audio Recorder、GBuffer Recorder、Movie Recorder

内容を把握してません

追記

tsubakit1.hateblo.jp

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感想

cgworld.jpにあるような負荷の高そうな描画を撮影したり、下のようなプロシージャルな絵を作って撮影して素材にする…みたいなケースで便利かもしれません。