テラシュールブログ

旧テラシュールウェアブログUnity記事。主にUnityのTipsやAR・VR、ニコニコ動画についてのメモを残します。

Oculus Riftを体験してきた

ちょっとOculus Riftを体験してきた。

スクリーンショット 2013-05-07 23.41.09

Oculus Riftは広い視野角と高いジャイロ反応速度より高い没入感を得られるVRヘッドセットだ。その脅威の性能と没入感からGDCでは3時間待ちとか発生したらしい。

とりあえず部屋の中を歩きまわったり、初音ミクを下から覗きこんだりネクタイ付近にタッチしたり膝枕してもらったりしたが、とにかく凄いの一言だった。

まず、視野を殆どディスプレイが占めるので、恐ろしいほど視野をジャックされる。両眼の立体視や首振りの追随も合わせて、部屋の中にいるのに別の世界にいるような感じを味わった。正に「そこにある」だし「そこに居る」だ。本当にお世辞抜きでディスプレイの中(2次元の世界)に飛び込む事のできるデバイスかもしれない。

要するに、リアルSAOが体験出来る。

ちなみに体験したプロジェクトはUnity製だった。

スクリーンショット 2013-05-07 23.45.07
PC側の画面。2つの画面が立体視を提供する

また、立体空間の中で歩きまわるだけでなく巨大な1枚のスクリーンを仮想空間内で配置し、さながら映画館で映画を見るかのような超臨場感を表現することも出来た。(視野からはみ出るような超巨大なディスプレイを配置し、首を振ってディスプレイの全域を見るような体験。ディスプレイの大きさを調整することも出来る)これに7.1チャンネルを合わせれば、家にいながら映画館で映画を見るような体験を楽しめるかもしれない。

正直これはPSの「FF7」、PS2の「ワンダと巨像」に次ぐ驚異的な体験だと思う。
これで価格もそれほど高くないというのだから驚きだ。



ただ問題が無い訳ではない。というのも、凄く3D酔いやすい点だ。特にFPSをプレイすると凄く酔いやすい。
なお全ての条件で酔う訳ではないらしく、視点の中央へ向けてワイヤーを飛ばす進撃の巨人の立体機動を意識したゲームでは余り酔わなかったし、ミクさんペロペロしている時も酔わなかったし、映画館ばりの巨大スクリーンを再現している際もそういった兆候は見られなかった。

どういった条件下でここまで強烈な3D酔いが発生するのかは、これから研究が必要な要素だし、この問題がOculus Riftの普及を妨げるかもしれない。ただ、もしこの問題をクリア出来るならば、一人で遊ぶ据え置きゲームは速やかに駆逐されるかもしれない。それ程のユーザー体験だった。

なお現状版は解像度がちと低いが、これはその内改善されると思う。



もう一つ、地味に忘れられる要素かもしれないが非常に軽い。他のヘッドマウントディスプレイも装着してみたが、Oculus Riftは「ずし」っと感じない。もしかしたら横になりながらTVゲームをプレイ出来るかもしれない。いや、むしろ映画を見るのに良いかもしれない。というかコレでアニメ見たい。



ちなみに、UnityはOculusに対応しておりプラグインを入れて少し色々やるだけで動かせるらしい。また、Unity Pro Trial License(4ヶ月分)も付いてくるとの事。

Frequently Asked Questions
http://www.oculusvr.com/faq/

体験できてよかった。早く自分用のOculus Riftが欲しい。

参考URL

アッチの世界に入って来たついでにミクさんを触ってきた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20786059

Oculus Riftでバーチャル世界に没入する
http://gamesonytablet.blogspot.jp/2013/05/oculus-rift.html?spref=tw

[Oculus Rift]Oculus Riftで作られた作品のまとめAdd Star
http://d.hatena.ne.jp/nakamura001/20130506/1367859102